よくわかる Auto Layout は良書

よくわかる Auto Layout (ISBN: 978-4-86594-032-9) は良書。

Xcode で新しく採用された Auto Layout。便利だということは分かっているけれども、今ひとつ使い方がよくわからない。いつもテキトーにやって、うまくいったり、いかなかったりしていたのですが、ついに、Apple から reject 食らってしまい、しかも、ここ読め、あるいは、このビデオ見て学習しろ的なコメント・・・それで指示された資料を拝見いたしましたが、概要説明にとどまり、詳細というか具体的にどうやるのかさっぱりわかりませんでした。

これではいけないと、何か書籍を読んで学習しようと探していたところこの本を発見。というか、Auto Layout について詳しく説明している資料は国内でこの書籍が唯一ではないかと。 もうね、2 回も精読しましたよ。この本読んで、よく分かったことは、次の通りです。

  • First Layout と Second Layout がある
  • 最低でも、2 つの制約が必要(縦と横の 2 つ)

そんなの当たり前だろと思うかもしれませんが、Auto Layout について、名前だけ知っててなんの知識もなく素で使おうとするとそんなこともわかりませんのでとてもありがたかったです。

あと、この本が秀逸だと思ったのは、みなさん避けがちな、次の事項も扱っている点です。

  • UIScrollView の設定方法
  • UIStackView の設定方法

名前からして、こんなの簡単だろ?と思ってなんの学習もしないで取り組むとひどくはまってしまいます。UIScrollView については、その中にある view と 高さを揃えるとスクロールできるようになるとか、UIStackView については、細かい単位に区切って vertical の中に horizonal をいくつか詰めるとか、多分そうかなぁ〜と思っていたのがちゃんと示されているので、ああ、やっぱりそうなのねと確認できました。

具体的なテクニックについて言及があるのと、一番の根幹の部分にある定義の部分もきちんと説明がしてあるので、知識としてすごく盤石なものが身につく感じです。

僭越ながら苦言も述べると、校正が甘いと思いました。Chapter 3 では、図として示されている StackView の縦横の向きが逆。これ、ちょっと致命的だし、気づくのに時間がかかるというか、え?こうやって設定するの?と思ってしまいました。次の版ではぜひ直した方が良いと思います。

また、Chapter 4 では日本語が少しおかしいところが・・・p. 69 次に下部のボタンを次に選択して・・・というのは明らかにおかしい表現ですが、ま、瑣末な点です。

で、実際にアプリを作るとなると、本には書いていない新たな問題に当たるもので・・・続きはまた明日にでも。。。